国際結婚と食事
国際結婚を成功させるポイントは何だと思いますか?経済基盤、お互いの愛情や思いやり、言葉やコミュニケーションなど…人やカップルによって様々なお答えがあるかと思います。実はその重要なポイントの中でも見過ごしがちなものの1つが、「食」です。
衣食住は私たちの生活にとって、とても重要な要素の1つ。その内の一角を占めているからこそ、食に対する考え方や味覚の好みは生活の中で大きな要素を占めています。国際結婚に限らず、同国出身者同士の結婚でも食がパートナーシップに影響を与える事もあるほどなのです。
生活の中で食事が果たす役割
そもそも普段何気なく行っている「食事」という行為には、様々な役割があります。
- 日常の活動に必要なエネルギーを摂取する
- おいしいものを食べる事で心も満足する
- パートナーや子ども、家族と共に同じ食事を口にする事で、
コミュニケーションを取り、食に関する考え方も深める
食が持つそのような役割は、結婚生活においてももちろん例外ではありません。食事に関する役割の中でも何を優先するかによって、家族の日常的な食事スタイルは変わってくるものです。双方の考え方に対し相互に理解・協力する姿勢がないと、パートナーのどちらかが日常的に我慢をしてしまう事になります。食事は日常的に必要な行為です。
だからこそ、それに関する不満はどんなに小さな事でも日々積み重なっていきます。結婚において重要な「相性」の中には、胃袋の相性も含まれているのです。
国際結婚ならではの発見も
国際結婚はパートナーの出身国のおいしいものを日常的に経験し、自分の食に関する考え方や知識をより幅広く柔軟にするチャンスでもあります。例えば、日本人にとってなじみ深い食材でもある「そば」。
江戸時代には屋台で気軽に食べられる庶民の味として広まり、現在でも信州そばやわんこそばなど日本を代表する麺類の一つです。
また、世界的な視点で見てみると、日本そばの原料であるそばの実は、生産量・消費量ともにロシアやウクライナといった東欧諸国が多く名を連ねています。
もちろん、郷土料理の素材としてもそばの実はポピュラーなもので、ロシアの「カーシャ」などグラノーラや雑炊のように使われる事が多いようです。
同じ素材でも気候や調理法、文化が異なれば様々な違いがあるというのはとても面白いもの。食材一つでこのような新しい発見が出来るのも、国際結婚だからこその魅力です。
国際結婚を成功させるのは双方の気づかい
食事は私たちの生活を満ち足りた幸せなものにしてくれます。そう考えると、東欧などユーラシア大陸出身の女性と国際結婚した場合、女性が培ってきた食のスタイルにも理解と協力する姿勢を持つ必要があるのではないでしょうか。
【Harmony】にご登録いただいている女性の中には、生活基盤を日本に移しても良いと考えてくれている方も少なくありません。
将来、日本を生活基盤にする事を考えるなら、パートナーに日本の食生活をある程度は受け入れてもらう必要があるのです。逆に、お相手の出身国を生活基盤にするのなら、ご自身がその国の食生活に慣れる事を考えておきましょう。
候補となるお相手と親交を深めていく中で、自分が「おいしい」と感じたものに共感してくれる人、味覚の好みが似ている人とは、将来一緒に生活するビジョンを描きやすいものです。
- 「次はどのお店に行こうか?」
- 「このお店のこのメニューがおいしい」
- 「○○を食べに○○に旅行に行こう!」
このように、食事はお二人で過ごす楽しい時間をより豊かに幅広くしてくれます。食事に関しては特に、積極的に理解する姿勢や柔軟な協力、違いを楽しむ精神的な余裕が「国際結婚をして良かった!」と思える未来につながるのです。
育ってきた場所が違うという事は、日常で使われる食材や調理法、食そのものに対する考え方も違うという事。国際結婚を成功させるコツとして、双方の歩み寄りは欠かせないポイントです。交際期間中にも、是非食を通してお二人でより多くの体験を重ね、将来を共に過ごすビジョンを一緒に作ってみて下さい。