エストニア共和国(Eesti Vabariik)はバルト3国の最北、フィンランド湾を挟んでヘルシンキの対岸に位置します。首都タリンの旧市街はユネスコ世界遺産登録の中世の街並みで知られ、一方で「世界最先端の電子国家」として行政サービスの99%がオンラインで完結する先進国でもあります。Skypeはこの国で誕生しました。Harmonyが、エストニアの基本情報・日本との友好関係・文化を中立かつ事実ベースでご紹介いたします。
国の基本情報
地理と人口
面積約4万5,227平方キロメートル(日本の約8分の1)、人口は約132万人。首都タリン(約44万人)、第二の都市タルトゥ。バルト海・フィンランド湾に面し、2,200以上の島嶼を有します。
気候
冷涼な海洋性気候。夏は17〜22度と過ごしやすく、冬は氷点下で雪が深く積もります。白夜に近い夏の長い昼間は神秘的な体験となります。ご渡航には6〜8月がもっとも快適です。
言語
公用語はエストニア語(フィン・ウゴル語派)。フィンランド語・ハンガリー語と同系統で、印欧語族の周辺国とは語族が異なる独特の言語です。「Tere(こんにちは)」「Aitäh(ありがとう)」が基本フレーズ。英語は若年層を中心に非常に広く通じます。
通貨・経済
通貨はユーロ(EUR・2011年導入)。EU・ユーロ圏・NATO加盟国。IT・サイバーセキュリティ分野で世界をリードしており、電子住民制度(e-Residency)など独自の先進的取り組みで国際的に評価されております。
日本との友好関係
外交関係
日本とエストニアは1991年の独立回復以降、特にIT・サイバーセキュリティ分野での協力関係を深めてまいりました。日本企業もエストニア市場・IT人材との関係を構築しております。
友好都市・姉妹都市
- 兵庫県 ⇔ エストニア:県レベルでの広範な文化・経済交流。
- 佐用町(兵庫県)⇔ サアレマー島:天文台を介した姉妹都市関係(1992)。
- 北海道 ⇔ エストニア各地:北方圏としての交流。
大使館
東京・神宮前にエストニア大使館、タリンに在エストニア日本国大使館が設置されております。
文化交流
- エストニア国立交響楽団・国立オペラの来日公演
- タリン大学日本学科の研究活動
- 日本エストニアIT協力協定
- サイバーセキュリティ分野での協力(NATO CCD COE)
- 日本エストニア友好議員連盟
文化と暮らし
電子国家エストニア
エストニアは「世界で最もデジタル化された国」と評価されており、税申告・選挙投票・運転免許更新・婚姻登録までほぼすべての行政手続きがオンラインで完結します。Skypeをはじめとする多くのIT企業がこの国で誕生しております。
歌の祭典
エストニアも「歌う国」として知られ、5年に一度の「歌と踊りの祭典」(ユネスコ無形文化遺産)は3万人以上の合唱団員が同時に歌う壮大な祭典です。1989年の「歌う革命」は独立回復の象徴となりました。
食文化
- ヴェレヴォルスト(Verivorst):血のソーセージ。クリスマスの伝統料理。
- マルガリーパハル(Mulgipuder):ジャガイモと大麦の伝統粥。
- カマ(Kama):穀物粉のエストニア独特の伝統食品。
- ヴァナ・タリン:タリン発祥の伝統リキュール。
伝統文化
タリン旧市街は中世のハンザ同盟の面影を残す世界遺産。サウナ文化はフィンランドと同じく日常生活の一部として大切にされております。木造の伝統建築、織物、編み物などの伝統工芸も継承されております。
主要な祝祭日
2月24日(独立記念日・1918)、6月23日(勝利の日・ヴォイドゥ・プハ)、6月24日(夏至祭・ヤーニパエヴ)、クリスマス(12月25日)。
家族観とパートナーシップ
エストニアは北欧的なジェンダー平等社会で、女性の社会進出と専門職就労が非常に進んでおります。同時に、家族・自然・静かな時間を大切にする価値観も維持されております。穏やかで合理的、誠実な国民性は、日本人男性との価値観の調和を築きやすい土壌となります。
ご渡航の基本情報
主要空港:タリン空港(TLL)。ヘルシンキ経由が便利(フィンランド湾を2時間のフェリーでも渡れます)。
推奨時期:6-8月(白夜の夏)、9月。
ビザ:日本国籍は短期90日以内不要。
時差:7時間(夏時間期6時間)。
